日本包括歯科臨床学会誌(vol.2. no.1)刊行

包括誌表紙_v2日本包括歯科臨床学会雑誌, 第2巻 第1号が発刊されることになりました. 編集委員長の小川晴也先生, 査読をしてくださった横田誠先生, 編集・査読委員の先生方, そして雑誌の形にしてくださった事務局の秋元秀俊氏に感謝いたします.
包括歯科臨床とは, 「炎症と力の要素について包括的な視点から診断し, 最小の侵襲で最大の治療効果をあげること」を意図する診療です. 私は大学を卒業してから数年, 福岡県久留米市の青木歯科医院に勤務させていただきました. 当時筒井歯科医院で開催されていた症例検討会に青木歯科医院も参加していたため, 幸運にも私も参加することができました. それが私と包括歯科臨床との出会いです. 当時, 歯科医師として新米であった私は昌秀先生と照子先生の手がけた症例の美しさに, ただただ感銘を受けました. しかし当時はなぜそのような美しい結果となるのかは分からず, 臨床において失敗も多く経験しました. その後, 形成印象コース, 歯周外科コース等を受講させていただき, 開業後もJACDの先生方に多くのことを教えていただきました. 現在では筒井照子先生のおっしゃる, 「機能は形態を現し, 形態は機能を現している」ということがだんだんわかってきました.
「プロとしてのプライドを持ち, 医療. 人として純粋にチャレンジし, 継続していくこと」といった信念もって臨床を行っています. 簡単には結果を得ることはできませんが, 苦しめば苦しむ程, みえてくるものがかならずあると思います. 明日の自分のために, 歯科医人生を満足して終えることができるように. そして何より患者さんのために, 自分自身にチャレンジしていく姿勢が臨床家にとっては最も大事であると思います.
当学会誌を一人でも多くの方に利用していただき, 明日からの臨床の一助となれば幸いです.
(「日本包括歯科臨床学会誌」巻頭言 より抜粋)


アブストラクト(PDF)

Contents

巻頭言 樋口 琢善(日本包括歯科臨床学会 会長)

【原著】 OSAS(閉塞性無呼吸症候群)を引き起こす要因と原因療法の探究

第1報 舌骨エリアの判定と舌筋力
Study on causal factor and causal treatment of OSAS (Obstructive Sleep Apnea Syndrome)
Part1: Evaluation of hyboid bone area and tongue muscle strength
飯田光穂

【原著】 OSAS(閉塞性無呼吸症候群)を引き起こす要因と原因療法の探究

第2報 原因療法としての舌筋トレーニング
Study on causal factor and causal treatment of OSAS (Obstructive Sleep Apnea Syndrome)
Part 2: Tongue muscle training as causal treatment
飯田光穂

【症例報告】 臼歯部咬合崩壊に対して咬合支持の回復を優先し,包括的に咬合再構成を行った症例

A case of comprehensive occlusal reconstruction for posterior bite collapse, prioritizing the recovery of occlusal support
樋口琢善

【症例報告】 臼歯部咬合崩壊に対して総合的な改善を目指した一症例

A case of the posterior bite collapse aiming for comprehensive improvement
中島稔博

【症例報告】 咬合再構成におけるリスクファクターを考える

Considerations of risk factors in full mouth reconstruction
藤田幸彦